図1胆石のできるところ
胆石は放置しても大丈夫?
胆石疝痛といわれる激しい腹痛があれば、だれでもとにかくなにか治療を受けたいと思います。しかし最近は超音波検査をはじめ各種の検査法の発達によって、自分では症状もない(無症状)のに、たまたま検査で胆石が、あるいは胆のうポリープが発見されることが少なくありません。
それではどのような場合に治療が必要となるのでしょうか。
胆石疝痛は脂っこいものをたくさん食べたあと、または過労、激務、心配ごとのあるときなどに発症しやすいのですが、その程度はさまざまです。あぶら汗をかき、嘔気(はきけ)嘔吐をともなって転げ回るほどの上腹部の激痛もあります。一方、なんとなく上腹部、腰背部に鈍痛があるだけというのもあります。
このほか胆石はそれが原因で、急性胆のう炎、急性化膿性胆管炎、胆汁性腹膜炎、膵炎などのたいへんな合併症を起こすことでも知られています。もちろん、胆石があったからといってすべての症例を治療する必要はありません。
しかし、
1.胆石疝痛をくりかえす
2.胆石が胆汁の流れを妨げて黄疸がある
3.発熱をともなう胆管炎、胆のう炎がある
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